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3日間、眠りたおす

明日からもう、職場に行かなくていい。しばらく仕事を休んでいい。

そうした安堵感もあったせいか、私は眠りに眠った。
夜も泥のように眠り、朝になっても目が覚めるのは9時頃。
シェイクのサプリと何がしかの食事を取って、洗濯をして干し、
するとまたぐったりとしてしまい、布団に入って寝る。
熟睡して目が覚めるともう4時になっている。
のろのろと起き、洗濯物を取り込み、夕食の支度をする。

そんな風に寝てばかりいる日が3日間続いた。
お医者さんには、家事はなるべくしないようにと言われたけど
私がやらなければ、誰がするのか?
体が動かないわけでもなく、
病気で安静にしないといけないわけでもない。
確かに、家事も負担感はあったけど、
それまでの勤務の苦しさに比べると、なんともなかった。
お医者さんはしきりに、家事はやらないで、だらーっとしていなさい、と。
それでも、私は家事をやらずに過ごす日はなかった。

だって、夫も息子も、娘も働いているのに。
休んでいる私が、動けるのに何もしないで
ぼーっとしているわけにはいかない。
仕事から帰ってきた彼らに、夕食を作らせるなんて
そんなことできない。私、ゆっくりなら動けるのに。

本当に、勤務しているより何倍も楽だったから。
私はそれで十分だと思ったのだ。
確かに、私の動きはとても緩慢で、頭の回転も鈍くなっている。
それまでのように、何でもテキパキとはできなくなっている。
でも、しんどい、だるい、体が持たないと思えば、昼寝をすればいい。
眠れなくても、横になるだけでもずいぶん違う。

あー、今まで、なんて不自由な暮らしをしてきたことか。
どれだけ自分の気持ちを、何十年も損なってきたことか。
改めて、どれほど心がボロボロになっていたのかを
思い知らされたのだ。



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